ビーテック東大阪工場に一本電話が・・・。

「貝塚市の〇〇モーターって言いますが、お客様の車いつもお願いしている鈑金塗装工場で修理してもらったんやが、仕上がって来たら、クリアーが『こてこて』なんですわ～！何度かやり直しをしてもらってもダメで・・・、ついにその工場からは」

「もう、これが限界です堪忍して下さい・・・」って言われて・・・、近くの鈑金工場にお願いしても「よその工場がやった仕事の手直しはやりたくない！」と言って何処も受け入れてくれないんで、「ビジレンビーテックなら・・・なんとか・・・」と。

貝塚市（大阪府南部）から東大阪市までは、直線距離にしても40ｋｍは離れている・・・。その間に何件のＢＰ工場があるんだろう・・・。「お・・・、来た来た」

ん？？？、パッと見た感じは普通・・・。「ん？？『クリアがコテコテ』って」

　　　

「お～！！！、なんじゃ？これ、ボディーの肌がボコボコしてる」（写真をクリックで拡大できます）、これはどういうこと？？？

ボディーに移りこむ景色が「なんかピンボケ」というか・・・、写真では本当に分かり辛いのですが「確かに『コテコテ』という表現が当てはまる・・・」

　　　

これは、なんでこうなるの？？ビーテックの塗装士に聞くと・・・「簡単ですよ・・・、クリアー塗装を失敗したから、塗り直したときに、しっかりと下地処理しないから何回塗っても余計に酷くなるだけ・・、しかし何回塗り直してんやろこれ・・・」

このまま、上から塗ってもダメなので一度クリアーを全て剥がすらしい・・・。執刀医は「この道25年：兵頭（一級塗装士）」

　　　

しっかりと、クリアーを剥がし・・・「ん～、クリアー塗装で失敗するとな～・・もう元には戻らんのよな～、このお手上げした塗装士も、どないしたら良いのか分からんようになってもたんやろな～（わかるわ～）、でも他人さんがやった後始末をするのは更に難しい・・・」（兵頭一級塗装士は語る・・・）

さ、こんなもんでええやろ・・、塗装ブースに入れて「クリアー塗りま～す」。

　　　

入念に「油分」を取り除き・・・、ホコリも着かないようにと・・・。

　　　

「ホイ！出けた！これで乾燥させて・・・」

　　　

しっかりと高温であぶる・・・。

ほれ！出来上がり「どや？」ピントバッチリあってるやろ。この後仕上げの磨き（ポリッシュ）。

　　　

「一級塗装士」のワッペンが右胸に輝いている・・・。仕上げは、自然光（太陽光）の下でしっかり仕上げる・・・。（これ、非常に大事なことです）

どない？「お～！」バッチリピントが合ってる・・・。中々やるやん。

　　　

ほう！鏡に映しているみたいやな・・・。「どれ～！ちょっと見せてみ～」お！ビーテックの御大将登場！「塗装歴45年：松岡BP統括部長（当然：一級塗装士）」。

ん～、もう一息やったな「お～い、ポリッシャー持って来て」（キュイ～ン）。

　　　

この上面の部分が、今一やな・・・。こう言うところをしっかりと磨いていかんとな・・・、「ま、ワシが教えた通りやったら上手いこといくのが分かったやろ！ん？？」（あの～、兵頭塗装士はもう別の仕事してはりますが・・・）「あいつ、ワシに最後の仕上げさせといてほんま・・・、しかし見てみ最初の『コテコテ』クリアーと「でんでん」違うやろ！これが塗装っちゅうもんや！」

ビフォー

アフター（凄い）

写真でこのくらい分かるってことは、肉眼で見ると全然違う・・・。ビーテックの塗装士「7名」は、全員が「有資格者」これは凄いことだと思う。当然鈑金技師は「車体整備士」を取得している。

編集後記＞＊昨日に貝塚市の〇〇モーターさんに無事納車、「お～！バッチリですわ！これでお客様に納車出来ます、ありがとうございます」と・・・。「いやいや大したことないですよ！しっかり塗装代は請求させて頂きますから・・・・(笑)」と。しかし、お手上げした工場はこれからどうなるのか？ビーテックの「塗装士」は全員言いました、「私らもドツボにはまって、どないもならないことなど数え切れないほど経験しましたよ、でも諦めずに何度もチャレンジしてきましたので、今があります、水性塗料導入もそうですよね、どれだけドツボにはまったか・・、しかし今は殆どが水性塗料で仕上げてますよね」と。頼もしい技術者に囲まれて幸せを感じた一日であったことは言うまでもありません・・・、TEAMビーテック「最高！！！」（取材・編集・文責：辰巳寛一）