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ビーテックニュース

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整備不良の代車で「中毒死」

2015/09/25

本日の読売新聞に、世の中を震撼させる記事が掲載されていた。(9月25日)

「整備不良の代車で中毒死」

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新車を発注した30代の男性客に納車されるまでの「代車」として、無償で貸した車輌が「整備不良」でありそれも排ガス関係の警告ランプが点灯しているのを、整備士がビニールテープで隠して貸し出した。

その車でサービスエリアに入り仮眠をとった30代の男性客が、高濃度の一酸化炭素含む排ガス中毒で「死亡」したとある。腹立たしいのは、よくよく読んでみるとその車は昨年7月に別の客にその代車を貸した時に「エンジン警告灯」が点灯している!と苦情を受けているにも関わらず、修理をすることなくその警告灯の上にビニールテープを張り、隠して今回30代男性に代車として貸し出したとある。

昨今我々の業界は、修理期間中の「代車」が必要である。お客様も「代車」を貸してくれる修理工場に修理を依頼することが多い。しかし、その代車の整備はどのレベルで行っているのかが曖昧なところである。工場側も無償で貸し出しているので最小限度の整備しか行っていない所もあるのではないか?十分な任意保険には加入しているのだろうか?そこで「安全・安心」なのは有償で貸出する「レンタカー」である。代車特約に加入していないから、出入している修理工場の代車を無償で借りることが最近は増加傾向にある。

修理工場側も、経費の中で工場代車を多数揃えているところも多い、しかしその代車はしっかりと点検されているのかが今回の記事をみて浮き彫りになったように思う。

また、今回の事故は故障していることが解っていながら、その警告灯を隠して貸し出し。

また驚くことに「車検」まで通していると書いてある。これはモラルの問題なのか?しかし人一人の「大切な命」が無くなっている。我々自動車整備業界と自動車車体整備業界はもう一度「気を引き締め・襟を正し」自社の責任の重さを感じ、また選ぶ側のユーザー様も「無料」と言う言葉の裏には何かがあると警戒して頂きたいと強く感じた内容であった。今回新車の納車を楽しみにしながらも「お命」を落とされた、30代男性の死を絶対に無駄にしてはならない!非常に残念に思うと共に「心よりご冥福をお祈りいたします」(文責:辰巳寛一)