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ビーテックニュース

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先進安全自動車って「何?」(ASV)車?大丈夫??

2017/09/16

「走る・曲がる・止まる」この三大要素が、自動車の基本。これを全て自動化することで「自動車事故をゼロに!」と言うシナリオこれを「先進安全自動車」だと簡単に言う。

IMG_0033このように完全自動運転になるにはまだまだ先の話ではあるが、現に今は、衝突による安全装置や軽減装置は様々な機能で既に標準装備されてきている。

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国交省のHPから抜粋させてもらったこの資料を観てもお分かり頂けると思うが、そのような機能を作動させるには様々なセンサーを車の内部に張り巡らせている。

既に各メーカーが競い合うように急速に進化し、開発されている。(これからも続くであろう・・・)

さてさて、ここで問題なのは、新車納車された時は当然正規の状態で引き渡されてくるが、ちょっと「バンパー」を擦った!とかで今まではバンパーを補修か交換で簡単に出来ていたものが、その「センサー」が正常に取り付けられているかのチェック「エーミング調整」が必要、また正常に作動するか??

万が一作動しなかった時の責任は何処にあるのか?「先進安全自動車」は何処まで安全なのか?修理に出した工場がその調整しなかった場合は、装置に誤作動が起こり「先進安全自動車」にならないのではないかと言う声も多数上がっている。このことを重く見た業界団体も各地で「車体整備士」を集めて研修・講習会を行ってはいるがその調整する設備機材を持っているところは何処にあるのか?今後の動向に注視したいところである。

これから、車は「こうなる」「あ~なる」ばかりのセミナーで、「こうする」「あ~する」がまったく出て来ない。これで実際にこの「先進安全車両」がきちっとした整備が出来るのかが疑問に感じる。国交省~業界団体~我々実務企業~技術者が一体となり、また業界に携わるメーカーや卸業者、最終的には世論も巻き込んで取り組んでいかねばならない時期に来ているのは間違いない。

<編集後記>

次世代車両として定着してきた、「ハイブリット(HV)車」。プラグインハイブリット(PHV)車」。「電気自動車(EV)車」もここ10年でかなり普及してきました。次は「先進安全自動車」と益々進化してくる自動車業界。

しかし、考えが古いと言われそうですが、やっぱり車は自分で運転して「走る愉しみ」、「曲がる愉しみ」、止まる愉しみ」を味わうのも車移動の醍醐味ではないでしょうか?馴染みの町の修理工場の大将に診てもらったら安心やで!というのが無くなってきたように思い、ふと街中に目をやると老舗の修理工場さんが次々と廃業している。時流により仕方がないのかもしれませんが、何か寂しい・・・。

昔、国内の大手企業の全国の車両担当統括責任者が最終決裁をする、次年度の車両購入会議で購入担当者が「〇〇のメーカーは月額のリース料金500円高いが、衝突軽減装置が標準装備です、大切な社員の安全を考えて〇〇のメーカーにするべきです!」と強く申し入れた時に「その大切な社員に言っておきなさい、ブレーキは自分で踏めと!」この一言で、決まってしまったらしいです(笑)。その企業は全国に「4.000台以上」の車両を保有し、月額500円高くなると、毎月200万円以上、年間で2.400万以上円高くなる。

その統括責任者は、お金の問題ではない「運転に集中出来ない者が仕事に集中できるのか?」仕事も運転も瞬時の回避能力が重要だと説いたのです。賛否両論ですがその数年後、他のメーカーも全て衝突安全軽減装置が標準装備になった。その翌年から何故か追突事故が増えたと言います。昨今の新車には軽自動車~高級車まで殆どの車に衝突安全装置が標準装備されています。しかし、しっかり自分の足で車を止める、安全を確認してハンドル操作で曲がる、静かに優しくアクセルを踏んで走る。この基本をこれからも実践して行きたいものです。(文責:辰巳)次回は「バックモニター」を取材します。