先日、ビーテック東大阪工場に一台のライトバンがレッカーにて運ばれてきた。

ん？一見すると、何処が損傷しているのかが分からない。運転席側のフェンダーに少しキズがあるのと、同じく運転席側のサイドミラー下部に凹みが・・・。「ん？？んん～？」

運転席側のドアノブのキーシリンダーが・・・。

手荒にも、ごっそり穴が開けられているではないか！これではロックも出来ない。ドアを開けてみると、またまた「ビックリ」。

　　　

エンジンスタートのメインキーシリンダが「ごっそり」外されており、これでエンジンをかけて、盗難に成功。そのまま逃げ去ったと予測する。どの配線をつなぐとメインスイッチがONになり、どの配線がセルモーターの始動の配線なのかも知っておかなければエンジンがかからない。昔のシュワちゃんの映画「ターミネーター」でこんなかけ方をした場面を思いだした。「ターミネーター」の仕業なのか・・・。そんなことは無い！しかし荒っぽいやり方。

数日間して、警察から連絡が入りレッカーで引取、ビーテックに入庫されてきた。お客様は車両保険に入っていたので修理は可能、また失礼な話であるがなぜこのような商業車（ライトバン）が盗難されたのかが不明。

最近の乗用車は盗難が難しいとは聞くが、一昔前の大衆車は簡単にドアが開き、簡単にエンジンがかかってしまう。その為に自動車メーカーは盗難しにくくしているので、簡単に盗難出来る車がターゲットになっているのか。

これから年末が近づいてくるにつれ、盗難が減ることは無い。また年々手口も豪快にガラスを割って車内のカバンなどを盗む、それも白昼堂々と！予防としては、盗難防止器を取り付け「威嚇」すること。また、車外から見えるところにカバンなどを置いて車から離れないこと。自分の資産・財産は自分で守る時代が既に来ている。今年もあと二か月！素敵なお年をお迎えになる為にも年末の被害には十分対策を講じていくしかない。（取材・文責：辰巳）