大手一般新聞の、三面記事を見て「なんじゃ？？」と目を疑う記事を見つけた・・・。

「自動運転　整備工場追いつけず」毎年500万台の新車の80％弱の車に装着されてきている最も一般的な先進安全装置に「自動ブレーキ装置等」がある。これにより追突事故がかなりの件数で減少していると各自動車メーカーや保険会社から報告されている・・・。しかしその裏側では「自動ブレーキの不具合情報」としてはなんと！「340件」、その中には「前方に何の障害物もないのにいきなり自動ブレーキが作動し、後続車両に追突された」、機器の不良よりも「整備不良」を疑わせる情報も少なくは無いとのこと。

これを重く見た「国交省」は、今後は各自動車メーカーには整備に必要な情報開示を義務付けて、その整備技術を兼ね備えた整備工場を「特定整備事業者」と認証する制度もつくるという。

我々「ビジレンビーテック」もこの「特定整備事業者」に登録する方向ではある。必要な機器や人材、知識などを習得させて時代に追随していく方針を固める。

＜編集長の想い＞：とは言うものの、国内の整備工場はなんと「約9万社」。その「80％」が従業員10人以下の整備工場であります。今後「特定整備事業者」の認証を取得できる工場は何％になるのか？事故を未然に防ぐ為に開発され装着されている装置の整備不良が原因で事故が起きるのは皮肉なものです。いままでの経験や知識が通用しなくなってきた時代に我々自動車整備工場が「追いつけない」と、一般新聞でも報じられるほどに問題になっていることに業界としては岐路に立たされているように思えてなりません。しかし！国内約40万人以上の優秀な自動車整備士に誇りが持てるような環境作りも大切ではないでしょうか？専業で自動車整備・車体整備を行う従事者の賃金ベース年収が「現：平均380万円」（全産業平均が約430万円）で、これだけ高度な技術集約産業で何故ベース給が上がらないのか？？何故全国平均を下回るのか！疑問符？？？が一杯出てきます。「整備工場が追いつけず！」と言われる前に「メーカーの開発、間に合わず！」と一般新聞が報じるよう業界で情報共有し「追いつき・追い越し！」発展していきたいものです。「頑張れ！自動車整備士！」

（文責：ビーテックニュース編集長　辰巳寛一）