ビジレンビーテック㈱は、自動車総合整備工場。その中でも大半は「自動車鈑金塗装業」として、大阪府下から様々な事故による損傷の原状復帰依頼である（所謂：ボディーショップ）。しかし、今年は中国武漢市発症の「新型コロナウィルス感染防止策」自粛、自粛で４月末から５月初旬の「大型連休」には「非常事態宣言」も出され。日本国内に「人や車」がいなくなった。

例年なら、5月のGW明けはかなり忙しく、GW中に事故をされた車両が次々と入庫されてくる時期である筈・・。しかし今年は、通常月の半分（50％）に留まった。交通量が減るとここまで事故が減るのか？？と思うほど修理車の入庫がない。そこで、その落ち込みを少しでも補う為に、以前から行っていた「メッキグリル加工（クロームメッキ調）」。をホームページで再度案内すると、次々に依頼が入った（ありがとうございます！）。

大阪地域からは、車を持ち込まれて約１週間ほどお預かり、その間は代車（軽自動車～コンパクトカーを用意）に乗ってもらい組付けまで行います。（分解・組付費用は別途見積）

しかし、半数以上が地方（東京・埼玉県・茨城県や福井県・滋賀県・岡山県・姫路市・九州福岡）からの依頼が多くなってきた・・・。今回も「関東方面」からの依頼が入った。日産ムラーノのメッキグリルをブラックに！と「T様」。また、関東方面から大阪まで車を乗って来て頂くのは、当然現実的ではない。少し車のことを知っている方なら、簡単に取り外せるグリルパーツを取り外して頂き。梱包して宅配便にてビーテックに送って頂く。そこで、「メッキグリル」担当の、松岡BP統括部長と直接連絡をして頂き、色の濃い・薄いの取り決めをする。

T様の車は「シルバーの日産ムラーノ」。ホワイトボディーなら少し濃いめに仕上げていくが、日産のシルバーは少し明るいシルバーなので、ホワイトボディーレベルの濃さにするか・・・、丸一日「試験吹き」をして色合いをみた。

結果やっぱりシルバーボディーとホワイトボディーの丁度中間で仕上げることにした。本番で加工し始めると後にはひけない・・・。その緊張感は半端ないものがあるだろう・・・。

出来上がりを見たが・・・、そこにシルバーの日産ムラーノは無い・・・。出来上がったグリルを丁寧に梱包しT様の指定する住所（関東方面）まで送る（送料は着払い）。どうしても気になるので、加工済みのグリルを装着した写真を数枚送って頂きたいとお願いをしましたところ、快く本日メールが届いていた。それがこちら・・・↓↓↓

　　　

「ほぉ～！ばっちりや！、やっぱりあのタイミングで止めて正解！よかった！ドキドキした！思った通りの重厚感も出ている！」と松岡BP統括部長（金属塗装歴45年）。

そのT様がメールに添えられていたコメントがこちら↓↓↓

昨日、受け取りました。黒くなり過ぎず絶妙な色みで大変気に入っております。取り付けるのが楽しみです。また何かありましたらお願いしたいと思います。この度はありがとうございました。（一回目メール一部抜粋）

お世話になります。休日の天候に恵まれずしばらくフロントグリルの取り付けができなかったのですが、やっと取り付けができましたので写真を添付させて頂きました。純正のメッキのイメージよりもかなり落ち着いた雰囲気になり、引き締まった顔になったと思っております。本当にイメージ通りの素晴らしい仕上がりです。 「ありがとうございました。」（二回目メール写真添付コメント一部抜粋）。

＜編集後記＞：T様のコメントには「２つ」の、今後我々に問われるBP工場の在り方キーワードのヒントがあった。一つは「またなにかありましたらお願いします」。これは事故修理の際はあまり言われない言葉です。「当然事故はもう二度とあってはいけないもの」なので、私達も「またお願いします！」なんての挨拶は完全NGです。今回の仕事は事故修理ではないので、堂々と「またお願いします！」と言える仕事です。

もう一つは、「ありがとうございました」です。お客様にこの言葉をかけられる度に、背筋が「ぞぞっと」します。ご依頼を頂き、お金を頂戴しているお客様に「ありがとうございました」と言って頂けるのは何年経っても本当に嬉しい！（松岡統括部長）とのことです。

また、このメッキグリル加工を商品化した「松岡BP統括部長」は、今回注意喚起を行った・・・、「最近、ブラックメッキ調グリルが少しずつ流行しており、専用のスプレー缶も売ってるみたいですがそう簡単にはいかないことだけは注意して頂きたい。実は企業秘密ですが、加工前のメッキグリルにビーテック独自の前処理を行ってます。これをしないとそのままメッキグリルに塗装してしまうと、数か月で必ずメクレて剥がれてきます！この加工を始めて３年以上経ちますが、まだ一件も「剥がれた」との連絡は受けておりません。この前処理は、何回も試行錯誤しながら完璧なものになりましたので単に色を吹き付けているだけではないのです、なので「加工」と言っております。当然フロントグリルなので、前からの飛び石などで「欠け」のキズがつくことはありますが、そこからもメクレてくることはありません。これからもお客様の「ありがとう」を頂く為に、良い物をより安く発案して行きたいと思います。（編集・文責：辰巳寛一）