当社ホームページを観て頂いた「東大阪市在住の『T様』より」ビジレンビーテック東大阪工場に連絡が入った。「平成2年式のGT-R32のガンメタに乗っているんだが、塗装も弱って来ているので全塗装を考えているんので相談に乗ってほしい・・・」と、後日ご来店頂きビーテックの「松岡（統括部長：１級塗装士）」と打合せ。見積をして合意、「Ｔ様」はその場で現金を決済され、車両も置いていかれた・・・。

　　　

「おー！32ＧＴＲ！本物や・・・、リアからは100パイマフラーからの重低音のサウンド・・・。ホィールも内装も純正で当時のまま・・・。どうせ同じ費用をかけるなら、イメージチェンジも良いのでは？となり、カラー№「AH3（クランベリーレッドパール）」決定。完成写真がこちら！！↓↓↓↓↓

　　　

本日晴天10月9日（土曜日）に納車が決定、「T様」がお見えになりました。「お！凄いここまでイメージが変わるか・・・」物静かな「T様」から言葉漏れる・・・。

残金の精算も済まされ、それじゃ・・・、と言葉数の少ない「T様」。ビーテックニュース編集長の私としては先ずは「ビーテックニュースへの投稿」の了解を取り付けると、T様は快諾頂きましたのでお帰りの前に取材の記念にGT-Rオーナーさん（T様）とペア写真をお願いしました。

デカい！「あ、自分野球でピッチャーやってました、197ｃｍあります」とのこと。

今回の全塗装の「お店選び」の基準を聞いてみると、近隣で設備が充実しているところで「ホームページ」で選んで頂いたとのこと・・・。ということはこの「ビーテックニュース」の愛読者様ということ・・「ありがとうございます」。「それじゃ帰ります・・・」と物静かに愛車「GT-R」に乗り込みお帰りになりました。凄く礼儀正しくご挨拶され、こちらが恐縮してしまう程。これからも末永くイメチェンGT-Rを愉しんで下さい。

　　　

　　　

　　　

Ｔ様！「ありがとうございました！これからも安全運転で！」（ぶぉ～ぉぉぉん、ぶぉん！・・・）

 

＜さ～って、GT-Rオールペイントの行程記録を簡単にご紹介します。お時間ある方はお付き合い下さい！＞

先ずは、ベテラン鈑金士の「長川（車体整備士）」がボディーの傷み具合をチェック・・・。

　　　

ん～、所々に下地（鉄板）が痛んで来てるな～。先ずはそこからの修正やな～。

松岡統括部長と綿密な打ち合わせ、「よっしゃ、とりあえず全部バラシて行こう！」となった。

　　　

　　　

前の方にも「馬」かましておかんとな・・・よいしょ！

よっしゃ！OK、中にいれてガラス外そう！

　　　

さっきの屋根の後ろのところも、しっかりと鉄板を出して、腐食してこないように処理していく・・・。これも鈑金の仕事・・・。見えない所だが、絶対に手を抜いてはいけないところ。しっかり時間をかけていく。

　　　

チョッとした凹みも塗る前に完全に処理していく。これが結構時間と手間がかかる。

バンパーの内部にも少し腐食があったので鉄板を溶接して補強してからの処理・・・。この辺も入念に処理をしていくのが鈑金や！と長川氏は語る。

よしよしよし・・・、となにか車に語りかけながら・・。

お～！かなり進んできた・・・。

次は塗装士と綿密に打ち合わせ・・。ボンネットも外した！

　　　

お～！「RB26」のエンジンが姿を現せた・・・。ツインカム24バルブ更に「ツインターボ」速いやろな～！このエンジンは・・・。

ここの「歪」もう少しとらなあかんな。OK！

その間に、ボンネットは下地塗装が仕上がってきた！

車両本体も、サフェーサーでもう元の色が何か分からなくなってきた！凄い下準備やな～。

よ～っしゃ～！塗装ブースに入れよか～！横にスライドさせて塗装ブースに入っていく・・・。ここからは塗装チームの仕事になる。

先ずは、ばらしたドアやトラックやボンネットの「裏側」の塗装をしていく。

　　　

　　　

すげ～！鮮やかなレッドパールだ！さてブース内の車両本体は？？？

お～！始まっている！！！

ちょっと中に入りたいな～・・・「ダメですよ！完全に乾いてからなら少しの時間いいですが・・・。」3時間後に「もういいですよ！撮影は手短に御願いしますね！」と厳しく指導を受ける・・・。

　　　

　　　

凄い、凄い！凄いな～。「もう出て行って下さい！」（ハイハイ）。「でもなんか色が違うような気がするんやけど気のせいかな？？？」

編集長！「何年取材してるんですか？今ベースを塗ったんですよ、これからクリアーを拭きます、これこれ・・・」（大谷塗装リーダー：一級塗装士）もう既に汗だくだ！

　　　

え～こんなにクリアー使うんかいな！「全塗装の場合、クリアーは通常よりも多く吹き付けますよ！」なるほど・・・。

仕上げのクリア塗装は、二人で一気にやっつけます。これ大事ですよ～！一人で「ちんたら」一周回ってたら、クリアーの肌がかわることもあります。「大谷塗装リーダーと津村塗装士（両人ともに一級塗装士だ！）」ま～見とって下さい！クリアーは中で撮影していいですよ。

二人で打合せをする。「ほな、行くで～！一気に行ってまうから！」。よっしゃ～！

　　　

　　　

　　　

　　　

お～！後ろから「テカリ」が出てきた！「テカリ」ってなんなん？いや「ツヤが・・・」。

　　　

ほ～！ええもん見せてもらったわ～！「ありがとう」ほなら出て行きます！

　　　

せやけど、上手いな～。「編集長・・・、早く出て行って下さい！邪魔です！」（ハイ。すいません）

サイドエアロも。

ボンネットも・・・。

これは・・・「あ、リアウィングか・・」ピカピカや。

出て来た！これからは、また鈑金チームの仕事になり「各部」の組み付け。これも神経つかうんですね。所謂新品パーツの組み付けなのでキズは絶対に付けられない。

ガラスもはめてと、後は最終の塗膜の仕上げ。ここは「松岡BP統括部長の出番・・」

ポリッシュで更にツヤを出す・・・。これも中々の技術がいる。

ク～ッ！シビレル～くらいの輝き！！！。

そして、ここからが「ビーテック極秘オリジナル」の「塗膜安定剤」の塗布。毛染めをした後は髪の毛も痛むので「トリートメント」をするのと同じ。

　　　

これは一体なに？グッと深みが出てくる・・・。この後、もう一度塗装ブースに入れて「60℃」にて「約1時間の過熱」。「塗膜安定剤・・・・」これを施すのとしないのでは全然違う、塗膜表面がしっかりと落ち着き、この光沢がより長く持続する。（塗膜を知り尽くした男！松岡BP統括部長は、塗装歴45年の超ベテラン）。

そして「完成！納車」。

編集後記＞：今回も「T様」にご了解を頂き、全塗装工程をご紹介させて頂きました「Ｔ様！ありがとうございます」、しかし最近グンと少なくなった「自動車の全塗装！」。それまでに新車に乗り換えてしまうのか？？しかし、自動車は上手く付き合えば20年、30年乗り続けることが出来ます。現にこの「Ｔ様」の32ＧＴ-Ｒは既に31年経過して、来月は車検だとか・・・。当然車検を受けるが、この車が31年も経過している車に見えるでしょうか？この素晴らしいツヤ！、そして、松岡統括部長の開発した「塗膜安定剤」で、この後「Ｔ様」は洗車をする度に、この光沢に戻る愛車に驚かれることと思います。

自動車の全塗装！これは中々大変な作業でありますが、達成感が違いますね！

最後に、東大阪在住の「Ｔ様！」この度は、ビーテックにお仕事のご依頼をありがとうございました。其々の担当スタッフが丁寧に丁寧に仕上げさせて頂きました。後5年、10年、15年と往年の名車「32スカイラインＧＴ－Ｒ」を大切にお乗り頂き、皆さんの注目を浴びて街中をその「重低音排気サウンド」で走り抜けて下さい。この度は本当にありがとうございました。（撮影・編集・文責：辰巳編集長）