クラウンが大好きな「K様」・・。今から丁度4年前にクラウンアスリート（平成25年式）を購入された。その販売店には、たまたま同じような車が2台あり、一台は「数年前に後方から追突されて、リアーバンパ・トランクが新品に交換されているが、事故車扱いになるので30万円ほど安く販売できるよ」と説明。両車両の現車を見比べても、差ほど優劣はない・・・、逆に事故車の方がピカピカに磨かれていたので、30万も安いならこちらでいいかとK様は購入を決断した。

とは言うものの「総額で車検も受けたりして200万円近い買い物、事故車は30万安いので「170万円」・・・。

中古車での、事故歴のある車は、綺麗に修復されていても、相場から査定落ちがある。K様がその車を売る時には「事故車」として売るので下取りや買い取り業者からは、同じく事故査定落ちがあるからである。

クラウン好きの「K様」は、そんな直ぐには売らないし、長いこと乗るので問題はないと判断したらしい。

令和3年（購入後2年後）に、車検を迎えたのでビーテックに入庫されて来て「車検」をうける・・・、その時に「なんかトランクの塗装が曇って来たんやが、問題ない？」とのこと。

ビーテックに来店時、車好きの「K様」ピッカピカのクラウンだ。

確かにトランクを見ると、確かに少し色があせて来ている・・・。

ん～・・・、これは購入先に言うたほうがいいですよ、艶引けしてるし・・・。ということで購入先に連絡「いや～、だから事故車だから安くさせてもらったので、2年後にクレーム言うて来られても受付られません！」とのこと。

ビーテックとしては「それはおかしいだろう！業者間（プロ）同士の売買ならともかく、一般ユーザー売りで、車検や、その他、ドラレコの移設、ボディーガラスコーティングなどもし、登録費用も、35.000円請求している完全なユーザー売りの車・・・」未だにそんな「車両販売会社」があるんだと憤慨した・・・。

K様は、仕方がないのでそのまま乗り続けた。その2年後の今年4月にまた車検に入れて頂いた。そのトランクを見て驚き！！！、2年前の艶引けが更に酷くなっている。（なんじゃ？これ？）

　　　

　　　

そこに、「塗膜を知り尽くした『男』松岡BP部長（一級塗装士）」が来てくれた・・。「なんじゃ？これ・・・、クラウンの塗膜じゃないやないか？ビーテックでやったんか？（まさか）、これ一回トランクの鉄板を全部むき出しにして一から下地作って塗り直さなあかんで！ザクっと『8万円』はかかりまっせ、販売店に言いなはれ！なに！2年前に言うたけど、事故車と分かってて買ってもらったからノークレームてか？ふざけんとんな！」。車検と同時にトランク処理してもらったら安くしますが、「6万円弱」はかかるな・・・。

K様曰く、「それやったら、ビーテックで車検と同時にやってもらうわ！こんな売りっぱなしの販売店に今更話する気もないわ」と・・・。今回2回目の車検を入れてもらったあと、ビーテック東大阪工場へ・・・。

こうやって、完全に塗装を剝いでしまう。これも大変・・・。

下地塗装（サフェーサー）を丁寧に吹く・・・。この下地処理も大切。

　　　

大谷工場長（一級塗装士）自らが塗装する・・・。トヨタの高級車の殆どが「高品質クリアー」で仕上るこになってるの知ってます？？？「所謂：耐スリクリアー」、日産なら「スクラッチシールド」しかしこの、クリアーを本当に塗っている工場はどのくらいあるのだろうか？

これは、一般の車両のクリアー・・・、これにも優劣があるという。

これが、トヨタ車の高級車に塗られている「耐スリクリアー」何か高そう・・・。（いやいや、高いって！）

今回の塗膜剥がれは、それも原因だったのではないのか？？？と首を傾げる・・・、ビーテックの塗装士。

出来た！「お～！綺麗！」これがプロの仕事、でも購入当初はこのくらい艶はあったのは事実。その後トランクだけが一気に劣化！

　　　

　　　

これぞクラウン・・・。って感じですね・・・。「K様・・・、少し出費が増えましたがこれでまた、愛車アスリートと気持ちよくドライブが出来ますね！」

編集後記＞：新車・中古車販売店では、事故車を安く買って来て、安く修理をしてくれる工場に更に無理を言うて安くしてもらい、そして安い感を出すところもあります。

ビジレンビーテックで、このようなことがあると、すぐに無償でやり直しをします。「ま、こんなことはいままでもこれからも無いから言えるのですが・・・」

クラウンオーナーの「K様」は、このような塗膜が4年くらいで劣化してくる事故車を売り飛ばし、購入時にも「事故車だからこの価格」の説明で「トランクフードを塗っているのでもしかしたら劣化が早いかも知れません」という説明もなかったので、これは納得がいかない！消費者相談窓口にでも相談を考えているとのことです。

それは、それはご立腹でございました。くれぐれも売りっぱなしのお店にはご注意を！

因みに、この販売店の依頼で、安く修理をした下手くそ鈑金塗装工場は、すぐに判明しました・・。「恥を知れ！」

（取材・編集・撮影・文責：辰巳寛一）