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ビーテックニュース

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「最終点検」は最後の砦!(視聴覚点検が重要!)

2022/03/11

本日、3月11日・・・。今から「11年」前、東北太平洋沖合で発生した巨大地震により、発生した「大津波」が甚大な被害をもたらした。今も続く復旧作業・・・、復興はいつになった進むのか?本日改めまして被災地の方々、被害に遭われた方々に御悔みとお見舞いを申し上げます。また、未だに仮設住宅や避難生活での不自由な生活を余儀なくされておられる方も、一日も早く元の生活に戻られますことを祈念申し上げます。

「地震・雷・火事・親父」はいつ「起こる(怒る)」か予知が難しいとされており、天災の恐ろしい(親父は別)ことが例えられている。しかし、人災というもは未然に防がれることが多い・・・。それは日ごろからの「最終チェック」。

我々「自動車整備業」で言うところの、修理完成車両が納車する前の「最終点検」に当たる。特に「足回り」の整備には入念な「最終点検」が必要とされている。100年の歴史で進化されている自動車であり、コンピューター制御部品が多くついておりその安全性が高められてはいるが、足回りに関してはまだまだ「アナログ」部分が多い。

IMG_7297本日、修理完成し近い日に納車される、レガシーの「最終点検」をしている「染川フロント課長」(自動車検査員)を工場内で発見。カンカンカン、コンコンコン・・・。とハンマーで軽く叩く音がしている・・・、少し近づいて取材を試みることにした。

IMG_7301事故で左前のタイヤ・ホィール・ショック・サスペンションを全て交換し完成した車だと、長年整備士として現場にも出ており「検査員業務」も長年していたので、「目で診て、音を聞いて、感覚を研ぎ澄まし点検してます」と、つまりは『視聴覚点検』ということ。(安全に妥協はない!と熱く語る:染川フロント課長)

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記録用にしっかり写真も撮っておくことも大切なこと。

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IMG_7303最後には、タイヤ・ホィールのガタツキが無いかをチェック(結構な力で上下にグニグニっと揺さぶる・・・)。「ハイ!OK!」と出庫許可が出た。そして、点検箇所の「分解整備記録簿」を記入し車にも積み込み、当然だが会社用の控えも保管しておく。

自分達の整備工場から整備不良車は絶対に出庫しない!しかし、一人の人間では限界があり「ミス」も在り得る・・・。その為に何重にもなるチェック機能を設け、そして最後には私が自分の目で診て、耳で聴き、感覚を研ぎ澄ませて「最終点検」をします。長年やっていると「違和感」を感じる時があり、もう一度最終点検をして異常を見つけたこともあります。私達自動車整備業の作業工程には何一つとして無駄な作業はなく、全てに意味があるのです!!!(染川フロント課長:談)

編集後記>:整備担当者が、マニュアル通りに作業を進め完成した車を別の者が「試運転」に出かけ、戻って来たらリフトアップし、染川フロント課長に、「最終点検御願いします!」と声がかかり、OK!最終点検済の印を確かめて「工場長」が出庫許可を出す流れで二重、三重のチェック機能を働かせている「ビジレンビーテック㈱」。確かに手間はかかる、手間はかかるが重要なこと!と毎回リフトアップされている車の下で、カンカンカン、コンコンコンの音がしていると「あ、今日もやってる・・・」と思い、「安心の音」に心地良く聞こえてきます。(取材・撮影・文責:辰巳寛一)