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ビーテックニュース

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この車の正体は??

2015/03/07

お客様から、被害事故に遭ったので修理して欲しいと一報が入った。間髪入れずロジスティクスチームが出動!お客様の下へ急行し、無事に工場に入庫し、修理着工した。右側面がかなり損傷を受けていたので、ドア前後二枚共交換。サイドスポイラーも発注した。入庫している車両の色はどう見ても「黒」。しかし届いた部品は「パールホワイト」が来た。

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これはおかしい・・・、部品を発注するときは車検証に記載されている「フレームナンバー(車体番号)」を部品屋さんにFAXを入れるとボディー色も分かるようになっている。ピン!と来た職人達がフレームナンバーが打刻している所を良くみると何かおかしい・・・。カバーをばらしてみると明らかになった・・・。

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巧妙な手口で上から張り付けられている。カバーの外からでは全く分からない。右の写真を見たらお分かり頂けると思う。全く違う車のフレームナンバーが張り付けられている。作業は一旦中断することになる。我々「車体整備業社」は、入庫した車両が「怪しい」または「疑わしい」場合は警察に通報しなければならない。所轄の警察官がすぐに駆けつけてくれた。

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現在登録されている、車両ナンバーと車台番号をその場で照会した警察官は「該当なしなので大丈夫です、問題ないです」???。「いやいや、この車検証とフレームナンバーは同じものであるが、この黒い車は違う車ですよ、問題ないのですか?」事態を把握されてなかった警察官にもっと詳しく説明した。「明らかに偽造されている車ですよ」と。翌日刑事課から連絡があり、エンジン番号から車台番号を調べてその黒い車の所有者を調べたが該当なし、とのことなので今回は事件性がない。とのことであった。

ひとまず安心したが、気がかりなのはこの「車の正体は」なに?ということである。持ち主に連絡をとって事情を説明したら驚くばかり。とりあえず、修理は再着工していったが、釈然としない。車検証に記載されている車両は「パールホワイト」、しかし目の前にある車両は「ブラック」。中古車を購入する時は本当に慎重に選んでほしい、車を選ぶ前に「お店」を選ぶことも大変重要になってくる。修理が終わったあとで、購入した中古車屋さんにこの車をもって行き話を聞いてくると所有者の方はいう。

私達としては知りえる限りのアドバイスはするつもりであるが、あとはこの車両を買ったお客様と、この車を売った中古車屋さんとの話になるようだ。相談窓口の刑事課の連絡先、消費者相談室など一緒になって、購入した中古車屋さんとじっくりと話をしなければならないだろう。

何処かで誰かが、何かの目的で故意的にこのような偽造を行っている。業者間同士でもこのような騙し合いはあり、プロでもなかなか見破れないケースも多い。

(文責:辰巳)

追記:先日「これって何色?」でドレスの色が人によっては違う色に見えたばかりなので、もしかしたらこの車両も実は「パールホワイト」かもしれないとおもったが、全員「黒」と答えてくれてひとまず「安心」した。