ビーテックニュース
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これも技術?
2019/07/27
技術者・職人・マイスターなど専門職の方々の呼び名は様々・・・。その「技」に対しての対価にお客様が納得してお支払いする金額がサービス料金と言う。
鈑金塗装業界はその技術者集団である。それぞれに勉強し経験を積み日々職場でその技術を提供している。先日レクサスの高級車がビーテックに入庫してきた。フロント周りを損傷してしまい車両保険で綺麗にして欲しいとのこと。バンパーとその上のグリルが破損しボンネットの先まで傷がついていた。
グリルとバンパーは一体式なので交換となった、ボンネットは先端部分に少しの凹みと傷なので鈑金することになったので、早速作業に入った。塗装面に少し「ムラ」があったので鉄板を粗だしする為に塗装を剥いだ・・・「ん??」
鉄板が出て来ない??出て来たのは「白いパテ」。そうか一回何処かで修理しているのか・・・、とそのまま削っていったが「鉄板が出て来ない・・・」
これは??と、部分的に削る・・・、「なんじゃこのパテは!」1cm近く盛られている(てんこ盛り状態)。
これは・・・、ビーテックの職人達が集まってきて「わっ、酷!」。これは一体どこまでパテが入っているのだろうか?少しの傷と凹みだったが「ボンネット交換」を判断した。
鈑金作業は本来、鉄板を極限まで元の形状に近づけて最後に「パテ」を薄く塗り仕上げていくが、鉄板の粗だしもそこそこに「パテ」で成形している。
しかし、ビーテックの鈑金職人達の意見は分かれた!「これもある意味技術がいるよ!」ボンネットを交換するよりも安く修理が出来るならお客様の了解を頂き修理をさせてもらう。削る前にここまでの「パテ」が入っているとは気付かなかった訳だから、これを作業した職人の「勝ち!」と。ボンネットの先端部分は緩やかな「アール」がついているところを手作業で鉄板のように「アール」を見事に再現させているではないか・・・。最近のパテは非常に精度もよく割れてしまうこともよほどの衝撃が無い限り無い、また鉄板との密着も良いという。「これも技術?」
(取材・撮影・文責:辰巳寛一)
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