2月6日（日曜日）の朝、「I様」より一本の電話が・・・。「辰巳さ～ん！スノボーしに兵庫県北部のスキー場に到着する前に、車でスノボーしてしもた～！助けて～！」・・・。言うてる意味が分からず、程よくして写真が送られてきて「なんじゃこりゃ！」黄色の↓が「I様のハイエース・スーパーGL：４WD」・・。完全に囲まれてしまっている・・・。

この先がゆるい右カーブになっており、のぼり坂が続く・・・。当然前夜からの天気予報も確認して大雪警報が出ていたので、I様はスタッドレスタイヤ更にはタイヤチェーンも装備・・・。お友達とその家族合計5人（子供1人含む）でウキウキ、I様はスノボーの熟練者であるので、雪道は慣れたもの・・・。鼻歌交じりですいすい～っと。そして前をみると動けなくなった白いハイエースが・・「あ～あ、助けてやろうか～、もう・・・」とその車の前に出て停止・・、そして少し先の前方をみると坂道の上の方から「白いプリウス」が滑り落ちて来てる・・・「え！」と思い、同乗者に「危ない！どっかにつかまっとけ！」と。

　　　

制御不能になった「白いプリウス」はどんどんスピードに乗って滑り落ちてくる。「ガッシャーン！ドン！」そのままI様の車も後ろに滑って行き、助けてあげようとしていたハイエースに後方がら「ゴン！」バリ！、「ふ～止まった・・・」しかし！前を見ると、軽自動車が同じ進路で滑り落ちて来る！「もっかい来るど！」、ドンガラガッシャーン！パリバリ！なんや！

リアーガラスが割れた！同時に冷気がピュ―っと。「どないなっとんねん！クソ！」ん？？？と前をみると、黒い車が・・・。「ドン」。（ええ加減せいや！ほんま、お前ら何考えとんねん！チェーンくらいまいとかんか！ボケ！ここは、まだスキー場ちゃうど！なに車で滑って来とんねん！スキー場はもっと上や！）と叫んだかどうかは・・・？

しかし、現場は修羅場と化した・・・。「室内はガラスだらけで、子供も居てるし、こんなん乗って帰られへん！どしたらいい？」とのことです。

その一報を受けたのが「9：30」・・現場検証にも時間がかかるだろうし、そこで何時もお付き合いの「カーレスキュー【霞】（かすみ）」レッカー会社の宇野社長に連絡。場所を伝えて、ビジネスレンタリース大東諸福営業所にて「レンタカー」を積んで行ってもらい、現地に急行してもらった。（これって、神対応？？？）

一方、深々と降り続く雪の中、現場検証が終わったのが11時ごろ、地元のレスキューが到着し、其々の車が引き離されたので一旦は近くの道の駅までリアガラスが割れたままゆっくり降りて行くと、I様・・・。（その後、どうしようか？と連絡が入る）

「レッカー車が、既にそちらに向かってます。レンタカーも引っ張って行ってますので、スタッドレス付のセレナです！12時頃には到着予定です、それに乗り換えてゆっくり帰って来て下さい」（お～！助かるわ～！ありがとう！）とI様。

夕方、ビーテック東大阪工場にI様の車が到着・・・。

前に当たって・・・。（あ～、松岡部長の傑作【ブラックメッキ】にもキズが・・）

横に当たり・・・。スライドドアもぐにゃっと。

助けようとしていた、後ろのハイエースに当たり、ガラスも「バリバリ」に。

編集後記＞：「一時はどうなるかと思ったが、昼過ぎにはレンタカーに乗ってたのでほんと助かったわ～、雪は侮ったら怖いのは百も承知していたので、ハイエースを購入する時は、ディーゼルの４WDと決めていた。それでも無理をせずゆっくり地面の感覚を確かめながら雪道を走っていたが、今回のように上から、次から次へと車が滑り落ちてくる光景を見たら、生きた心地がしなかったで！」とI様は語っておられました。

同乗者も車内で眠っていた者も多く、不意の衝撃であちこちを打撲したそうですが、I様の事前危険予知で「危ない！」と大声で車内の家族に声をかけたので全員打撲程度で済んだ・・・。さすがにリアガラスが割れた時は「終わった」と思ったが、皆に「大丈夫か！」と声をかけて反応があったので安心した。しかし第二、第三の車が滑り落ちてくるのを見てこれ以上落ちたら「崖から転落」も頭をよぎった。とのことです。I様のとっさの行動が車内の同乗者が「打撲程度」で済んだものと思います。（神対応ですね）

雪道は、不慣れな人ほど、「テンションが上がり」スタッドレスタイヤを履いているから大丈夫！とか思うのですが・・。本当に危険です。これからまだまだ積雪が大阪の平野部でもあるかもしれません。充分に注意して安全運転を心掛けて下さい。

I様・・・、愛車は丁寧に綺麗に修理させて頂きますので、ご安心下さい。ご家族やそのお友達の方々を身体を張って守った「ハイエース：スーパーGL・４WD」にも「あっぱれ！」をあげて下さい！（現地撮影：I様・文責：辰巳）