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ビーテックニュース

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テュフ(TUV)「プラチナクラス」ビジレンビーテック取得!

2018/05/03

平成30年5月2日の夕刻、一通のメールが届いた。

TUF CERT BP監査結果につきまして以下の通りご連絡させて頂きます。

【監査結果】:TUV CERT BP監査に「合格」されました。おめでとうございます。

テュフライランドジャパン株式会社 運輸・交通部

マーク写真メールには、テュフラインランドの「ロゴマーク」使用に基づく細かい規定が一緒に送られてきて「使用許可」を認める、とのこと。

後日、「社名入りの認定書」・「社名入りの認証プレート」が送られてくるようだが、まだ実感が湧いて来ない。昨年末から「テュフ(TUV)」のことを知り、ドイツでは140年以上も歴史のある「第三者機関」であるが100年前から車検制度があった同国では、その車検業務に深くかかわっている。

数年前から、日本の自動車業界・・とりわけ「BP工場(鈑金塗装工場)」への専門的な監査を行っていることを知り、急速にその知名度は上がって来ている。

日本国内では車検などを専門としている。「自動車整備工場」は「陸運局指定(民間車検)や認証(分解整備)」の資格があり法令を遵守して国内「7.000万台」とも言われる様々な車の「安全」を守ってきている。

しかし、我々「車体整備業界」所謂「鈑金・塗装工場」には何らの資格・認証がない、独自に「認証工場」として陸運局に監査を受け取得している所も増えてきているが、まだまだかなりの「優劣」は否めない。

軽微な外部損傷なら問題はないが例えば・・・、IMG_5986

IMG_5987ここまで損傷を受けた車両は外部パネルだけの修正では済まないのは誰が見てもわかる。先ずは「完全復元出来るのか?」または「出来る工場があるのか?」となる。

また、最近の車は「先進安全装置」と称して「ボディー内部や前面ガラス」などに「ハリネズミ」の如くセンサーが張り巡らされている。そんな車両を完全復元してもらえる工場選択は何を基準に選べば良いのか?

IMG_1059ビーテックには、このように最新鋭のジグ式フレーム修正機「スパネージ(イタリヤ製)」がある、ボディーをしっかりと固定し損傷部分をバラバラにして「上下・左右」のメーカー指定の寸法図を基に「三次元ロッド式測定器」で㎜単位に復元する。

IMG_1061執刀医は私「黒木(鈑金士)」が行います!と手には「メス?」を持つ。気が付けば車両後方の損傷部はバラバラ。

IMG_1137新しいパネルが取り付けられる。

IMG_1147当然、要所、要所では「工場長」が細かい指示を出す。

IMG_1197そこから「メイクアップ(塗装)」に入る。

IMG_1196時には、塗装ブース内を暗くしてサーチライトで部分、部分にムラがないかを確認してから進めていく、塗装士は「津村一級塗装士」

IMG_1206完成間近・・・。

話は戻って、この位「大破」の損傷車両も、メーカーの寸法通りにmm単位で復元出来る工場の選択は誰が何を基準とするのか??それを「第三者の目」で公平に判断するのが、今回「ビーテック」が取得出来た「テュフ認証工場」である。監査の内容はビーテックニュースの前号で公開しておりますので確認して頂きたい。

細かい監査内容は「法令遵守」のチェックから始まる、「各都道府県への事業許可」、「労働基準監督署への機器設置届出と環境測定結果の報告」、「消防局への届出」、「危険物(溶剤)の保管」、「シンナーの廃棄マニフェスト」等々、その後は「工場運営・管理」・「設備関係・ツール」、最後に「修理品質」当然、技術者の勉強会出席内容と記録、その項目はなんと「230項目!」必須項目は必ず「適合」しなければならない、「他全体の95%の適合」が合否を分ける。

今回、ビジレンビーテックに送られてきた「総合結果」は「99.6%」の適合で見事「合格」した!。「230項目」のなかで必須項目ではない、塗装時保護具が「ヘッドオーバー」、イメージでは「宇宙服」のような保護着・・・、これは現実から継続して使用不可と我々は適合を自ら捨てた。出来もしないことを、監査の時だけ揃えるのは簡単!しかし、監査が終わったら使用しないのであれば「意味」がない。敢て捨てた項目以外は「100%」適合となった。

結果、今回テュフBP工場監査で「最高峰ランクである『プラチナ』を取得できた!」テュフの監査は、その工場にあわせた称号が「3つ」ある、「ゴールド(スチール車両)」・「ゴールド(スチールとアルミ車両扱い可)」の認証と、「プラチナ(ゴールド項目に加え大型欧州車まで扱い可)」となる。それ以外は無い!

(祝)ビジレンビーテック株式会社「テュフ(TUV):プラチナ認証」取得改めて「おめでとう!」

<編集後記>:この度、2月28日に先ずは「工場診断」に半日来て頂きました、不適合箇所が細かい物も全てあつめますと100項目以上の改善を指摘されました。3月で一つ、一つを改善していき、4月までには5項目までにもって行き、4月の「18日・19日」2日間の本監査を申込み、本監査までの2週間は編集長でもあり、テュフのPTリーダでもある、私(辰巳)が監査員となり、徹底的に本監査まで自社監査をしました。

その時に感じたことは「一つの目標」に向かって、社員全員が意思疎通を図り協力し合って、団結力があったと強く感じました、備品の作成も日常の事務仕事でいっぱいにも関わらず、色々な備品の作成をして頂きました。現場では、工場長、部門リーダーから技術者に通達、この指示の早いこと!どんどん改善項目が減っていきました。私一人の力ではどうにもなりませんでした、ビーテックスタッフ皆さんが「よっしゃやったろかい!」と言う気持ちがひしひしと感じとれました。「水性塗料」では完璧な説明が出来た「門真工場:辻・中村(両人一級塗装士)」八尾工場にも色々協力体制をとって頂きました。ビーテック社員全員で「勝ち取った『タイトル』です!」

この場をお借りし、心より感謝申し上げます。

最後に、今回の「テュフ認証取得」の必要性と今後の重要性をいち早く感じ取って頂き、設備投資などの緊急決裁を早々に頂き機材や設備が本監査までに揃いましたのもグループ代表「西村社長」を始め、ビーテックの役員(経営陣)の皆さんのご理解を頂けたことに対し「ビーテック従業員」を代表して御礼申し上げます。

(テュフPTリーダー兼任:編集・文責/辰巳ビーテックニュース編集長)