ビーテックニュース
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デントリペアって何?
2020/01/31
最近の車のボディー鉄板は、車体重量の軽量化の為にどんどん薄くなってきている。殆どの国産車はなんと「0.6mm前後」とか・・・。え~!「1mm無いの~!」って必ず言われます。その為にプレスラインがデザイン良く入り「ペラペラ」にならないようにしているのは最近の新型車の特徴。
結果、軽い衝撃で「えくぼ」ほどの凹みが出来てしまう。またこれがよく目立つ・・・、スーパーなどで隣の車のドアが「コン!」(あちゃ~)。
蛍光灯を縦にして反射させるとよくわかる。
こちらは「新型プリウス」の左後ろドア・・・、きっちり「ドアパンチ!」このくらいの凹みは気にしなかったら、気にならないのだろうが、一旦気にしてしまうとついつい目がそこに行ってしまう・・・。鈑金・塗装で修理した場合は修理日数は「2日~3日」は必要。そこで今回は「デントリペアー」を紹介することになる。
先ずは、ドアの内張を外して押し出せるポイントを探す、黄色の枠の外側が凹んでいると判断する。
そこに、デントリペアの特殊工具を突っ込み、「てこ」の要領で支点を決めて「クイクイ!」と押し出す。
蛍光灯のラインを真っすぐにするように、ドアの表パネルを見ながら「クイ、クイ」っと。「お~!戻って来た!」
その後は、全体的にパネルが歪んでいる所をボディーに傷が付かないように「樹脂ハンマー」で優しく、優しく「コンコンコン!」この作業を5回~6回繰り返す。
「お~!お見事!蛍光灯が縦に真っすぐ映り込んでいる!」(あっぱれ!)。
迫田工場長が「最終チェック!」、「ん~・・・ええもんやな」パテもいらん、塗装もいらん。施工時間は僅か「2時間」。
この、特殊工具1本で2時間か・・・、ワシら鈑金技術者の仕事取らんとってよ!塗装士の仕事もなくなるで~!。「しかし、これも皆、お客様の為や~(浪花恋しぐれ♪)」デントリペアー「恐るべし!」
編集後記>:今回の作業に要した時間は「2時間前後」、本来「鈑金・塗装」をしたら金額も「5万円前後」は絶対に必要になります。また2日~3日はかかるので代車も必要となります。この「デントリペアー」はヨーロッパなどの先進国ではエクボ以上の凹みまで修復させるらしいです。日本国内のデントリペアーの技術者はまだまだ少ないとのこと、昨年は大阪堺市において「世界大会」が開かれたがやはり日本人は優勝できなかったとか・・・。日に日に進化してくる先進自動車・・・。色んな技術を習得させてお客様に感動して頂きたい!「技術のビーテック!」はこれからも「もっと進化」するぞ!考えることを止めた時点から人間は「退化」が始まります。(取材・撮影・文責:辰巳寛一)
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