昭和61年（1986年）式のトヨタスプリンタートレノ（AE86）がビーテック東大阪工場に入庫した。昭和生まれのモーターファンにはたまらない名車・・。

工場スタッフが「お～！」と声をあげる。オーナーは大阪市在住の「S様」、タイヤとホィール、そしてエアロパーツ関係をもっと「昭和感」を出して欲しいとのご要望。

　　

足回りの点検や、シャーシブラック塗装などのメンテナンスを施す。

担当したのは、「松岡BP統括部長と大水鈑金スタッフ」完成し工場からゆっくりと出庫「オーライ、オーライ」（大水氏が誘導・・）「私が生まれる前の車ですね（大水氏）」しかし、松岡部長は「ワシらが若いころはこの車はよ～触らせてもらったで～」ここに僅かではあるが年代を感じています（笑）。

　　　

お～！これこれ！そのスタイル、このサウンド・・・、懐かしい！コックピットはどんな感じだったかな？

出た～「MOMO」のステアリング！このメーターパネル！シフトレバーも当時を思い出す！30年以上経っているとは思えないほどにしっくりと反応するシフト・・、さすが「トヨタ！」。

　　　

エンジンルームは？？？見せて、見せて！

　　　

お～！トヨタが誇る「EFI・DOHC（ツインカム）４Aエンジン」

からの～「レカロシート！」これ定番！素晴らしい！

　　　

「あの～、あの～・・・（市野三級整備士）」なんやねん！今「S様」に了解をもらって「ハチロク（AE86）トレノ」の撮影会しとんねん自分の仕事しとき！「いや、私もハチロク乗っているんですが・・・」（ん？何？）「そうか！いっちゃん（市野氏の愛称）は現行のハチロク乗ってたな！車庫からもっておいで並んで写真撮ってあげるから」（あざーっす：市野）

「乗ってきました・・（笑）。」ほな並べて写真撮ろう！

少し、夕暮れで日陰になったが、ええ写真や！

　　　

　　　

エンジン見せて・・、「あそうか、スバルと共同開発で水平対向エンジンか！」

30年以上経ってもこのくらい綺麗に出来るかな？？？。

　　　

　　　

　　　

　　　

ここまで綺麗にメンテナンスされていると、差ほど年代を感じない。撮影を許可して頂きました、大阪市在住の「S様」は、50歳代の紳士・・・。敢えてこのハチロク（AE86）トレノに乗るのか？知る人ぞ知る魅力がある。

編集後記＞：本日は建国「2.681年」の記念日（紀元節）であります。この特別な日に新旧の名車をご紹介出来ましたことを心より感謝いたします。大阪市在住の「S様」には感謝を申し上げ、この希少なお車のメンテナンスをさせて頂いたことにお礼を申し上げます「ありがとうございます」。自動車が大衆化されてまだ100年。様々な思いをメーカーが持ち、生まれて来る新型車、消え去る名車・・・。自動車の平均寿命は延びたとは言え「13年前後」しかし最近は昭和の名車が希少価値を出すのは何故なのか？進化する自動車産業で運転する愉しさを感じる車が消えているような気がします。個性を出した車が少なくなってきているようにも感じます。しかしトヨタのハチロク（86）は新・旧どちらも走る愉しさを求めている方が乗っていると思います。現在の新車が30年後も「S様」のように選ばれる時が来るのでしょうか？いやそうあって欲しいと願います。（撮影・取材・文責：辰巳寛一）