9月中頃に「一本の電話」が鳴り・・・。「2016年モデルのポルシェのホィールのイメチェンを考えている」と大阪市内お住まいの「Ｉ様」。東大阪工場塗装歴45年の松岡ＢＰ統括部長が対応。一度現車を工場に乗って来て頂くことになった・・・。

あいにくの「雨」だったが、工場内には独特の「ポルシェサウンド」が響いた・・・。低温ではあるがそこに金属音が奏でるまるでシンフォニー・・・。降りて来られたのは30代？？？？にも見えるスラっとした爽やかなイメージの方。

ビーテックのOFFICEに入って頂き、松岡と打合せが始まるも、物静かな「ポルシェオーナー：Ｉ様」。

この、シルバーのホイールを「ブラックに」と・・。しかしそこで少し悩んでいるのがボディーと同じツヤありのブラックにするか・・・、はたまた少しイメージを変えて「ツヤなしの：マッドブラック」にするか・・・。松岡と一緒に現車を見ながらイメージを沸かす。

　　　

う～ん、悩む・・・。そこで松岡が「Ｉ様」に提案・・。「ツヤありとツヤなしの中間にしましょか！」と提案「そうしましょ！それが良いですね！じゃ宜しく御願いします」。とそのまま車をお預かりすることになった。確かに、ボディーがブラックマイカ（メタリック）なので、ホィールだけがピアノブラックのようにテカテカの黒より少しツヤを殺した方が・・・。そして完成したのがこちら！！！「じゃじゃ～ン」。

どぇ～！めちゃくちゃ似合ってる！渋い！マッドでもなく少しツヤもありホィールだけが浮いていない。

　　　

「これはバッチリやな～」と松岡ＢＰ統括部長もご満悦。早速「Ｉ様」に完成連絡をして、東大阪工場に本日来てもらって「納車」となった。Ｉ様も「ほう！やっぱ黒にして良かった！良い感じや」と・・・。早速カードで決済をして帰られました。

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ここからは、作業工程を紹介します、時間の許す方はどうぞご覧ください！＞＞＞＞。

　　　

先ずは４輪のタイヤを外し、ホィールとタイヤを外す・・。そしてホィールだけを塗装する準備にかかる、当然ではあるが下処理が大切・・・。鉄粉や汚れホコリなどを丁寧にとり「油分」を完璧に取る作業で「丸一日」必要である・・・。それから塗装作業となる。

本来だと、車を１台丸ごと入れて塗装する「ブース」に贅沢にもホィール4本だけが入っている・・・。

　　　

一本ずつ丁寧に、何度も、何度も塗り重ねる・・・。

マッドブラックに少しを「ツヤ」を出す。これは塗料の配合とスプレーの扱い（運び）で調整する（企業秘密）。微妙にツヤが出ているがテカテカにはならない・・。

これは・・・「何」？？？。そうそう「センターキャップ」。真ん中にはゴールドのエンブレムが描かれているので、後でこれがブラックホィールを引き立たせる。

どうだ～！。

　　　

塗装済のホィールにタイヤを装着する時が特に慎重になる。折角塗装したホィールにキズを付けてしまうと一からやり直し！ここに一番の集中力が必要。

装着が終わると、まだ地面には下ろせない！！。コンピューターが沢山装着されているので、リフトに上げたままエンジン始動！！！。４輪のタイヤを外したことをコンピューターに認識させ、リセットさせる、すると警告ランプなどが次々に消えていく。

この辺が、現在の車は「難しい」のであり、専用のテスターが無ければリセットも出来ない。「ヨシ！全部消えた！」リフトから降ろすぞ～！。ＯＫ！

実は、ホィール塗装をしている間に「ボディー（ガラス）コーティング」をして欲しいとの追加のご要望が「Ｉ様」からもありましたので、しっかり磨き、ＧーＺＯＸコーティングを同時作業したことで、ボディーにより深みが出た・・・。

ボンネットも御覧の通り・・・。凄い深みがでるものだ。

さりげなく、ボディーに「ビジレンビーテック㈱」の看板を映しながら撮影した。「ＰＯＲＳＣＨＥ911Ｃarrera」のリアエンブレムも輝いている。これで完成！

大阪市内在住の「Ｉ様」この度は、大阪市内にも沢山のボディーショップがある中、弊社を選んで頂き、ありがとうございました。納車の時に松岡が「ビーテックニュースに投稿してもいいですか？」と御願いに「いいよ！」と口数少なく「快諾して頂きました」。「車も人も『足元から・・・』だ」とも良く言われますね。これからも安全運転でお願いします。松岡が最後に「良い車ですね！」と言いましたところ「面白い車ですよ」と、あまり多くを語られません・・・。

しかし、この言葉が全てを物語っていると感じた。「作業者：兵頭（１級塗装士）」が行いました。（文責：辰巳）