ビーテックニュース
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人も車も足元から(ポルシェ純正ホィール!)
2015/06/27
大阪府門真市の「K様」は、日頃は「トヨタプリウスα」に乗っている紳士なお方である、パールホワイトのプリウスαのボンネットをブラックに塗装して欲しいと依頼があった、引取りには松岡統括部長が直接伺った。K様がその時に「もう一台ポルシェを持っているのですが、私の言う通りに塗装してくれないか?」と依頼を受けた。純正のホィールは「シルバー」であるが、ブラックの艶ありに外周に5m/mの赤ラインを入れて欲しいとのこと。
そんな難しいこと出来るの?と失礼なことを言ってしまったことに今では反省することになったのであるが、その手間と技術の凄さを思い知らされることになる。
取り外されたホィール4本を丁寧にゴミ取作業に入る、「この塗り作業に入る前処理が一番重要なんや」と松岡統括部長が直々に行う。また塗料がしっかりとホィールに密着するように足付作業も行う。
塗装は児島(1級塗装士)が担当することになった、先ずはベースのブラックを丁寧に丁寧に厚塗りしていく。ボディーの鉄板のように平面ではなく凹凸部分が多いホィール塗装は、塗料が垂れないように慎重にやらなければならない。(お見事!)
センターキャップの「ボルシェ:エンブレム」を残して寸分の狂いもなく周りだけをブラックにする「神業」
さて、外周のレッドラインはどうするのか?「ノギス」を改良したような工具の先に赤ペンをつけ、手作業でマスキングをしていく様子は、他の職人も集まってきて色んな知恵を持ち寄りベストを尽くす。
何時もは、鈑金の仕事で結構デカい仕事をしている、「迫田工場長」はこういう細かい仕事も得意である。
本来は車一台がスッポリ入る、塗装ブースにホィール4本だけが置かれて、赤ラインが入った後ブース内を60℃に設定し2時間焼く。
よし!ええ仕上がりや。最後にもう二時間65℃で焼いてくれ。(松岡統括部長)クリアー塗料を完全に硬化させる為には徹底的に加熱させる、まるで陶芸のようだ。
タイヤを装着して、いよいよポルシェに取り付けた。陸上選手が真っ新の「スニーカー」を履く瞬間に見えたのは言い過ぎかもしれないが・・・。写真では見辛いが、ポルシェマーク下部の延長線にエアーバルブ(空気を入れる所)をもってくるこだわりようだ。5本のハブボルトも赤に塗装し規定トルクで締め付けしてもキズが着かないように工夫をされている。
ラインの色はブレーキキャリパー部分と同じ赤色にしてあるので素晴らしくバランスがとれていてシャキッと引き締まって見える。世界に一つしかない「ポルシェ純正ホィール」完成!
早く、お客さんの喜ぶ顔が見たいから納車してくるわ!と松岡統括部長が直々に納車していった。
<編集後記>今回の作業工程は、実に手の込んだ作業が伺えたと同時にそこには「真心」が伝わってきた。ビーテック東大阪工場だけでも、毎月100台以上の車両が入庫して出庫されている、私達が忘れてはいけないのは100台中の1台ではない。お客様の立場になると一人一人にとって大切な1台である。ビーテックの技術スタッフはそのことを常に考え一台、一台に「真心」を込めて作業をしていると今回の仕事を取材して実感した。「そんな仕事出来るの?」と言ってしまった私は反省しかない。
この度、ご依頼を頂きました「門真市のK様」本当に有難うございます。またなにか御座いましたら気軽にお声を掛けて下さいませ。(取材・撮影・文責:辰巳)
お断り>要所、要所の作業の工夫についての撮影は企業独自のものでありますので割愛させて頂きました、申し訳ありません。
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