コロナ騒動から3回目の「春の大型連休（通称：GW）」もあと１週間足らず・・・。今回ばかりは全ての規制も取っ払い、各自の感染予防対策を御願いするに留まりそうだ。こうなったら、あの静まり返った2020年のGWのようなことは無い。

４月29日と5月2日を休みにすると7連休になる・・・。そして各地の観光地や飲食店やっと「お店」を開けて賑わいが戻って欲しい、個人的にはこのGWは「マスクも外して良い！」（ノーマスクディ）くらいの発信をして頂きたいもの。

皆で街に、郊外に繰り出そう！マイカーで家族旅行も計画されている方も多くいることでしょう！

そんな中、一台の「メルセデスベンツGLA」が入庫してきた。後方のポールに気付かず接触してしまった、まだ現行のGLA！早速、バンパーやその他の部品をパーツセンターに注文・・・。

運転席側のバンパーも少し外側に浮いてしまっている、バンパーと隣接しているリアゲートも、そしてテールレンズがゲート側とバンパー側とに二分割になっておりその丁度真ん中に損傷があり、双方共に破損（割れて）してしまっている。

お客様も、大型連休は家族で長距離に出るから4月28日までには修理して欲しいと要望された。

ま、ビーテックの技術にかかれば、チョチョイっとな！バンパー交換しゲートを鈑金し塗装、テールレンズを変えてと・・・。お客様には「大丈夫っすよ！」って返事をした。ところが・・・・。

　　　

この右側のテールレンズが、パーツセンターに在庫が無いと連絡が入った・・・。「直ぐに本国（ドイツ）にオーダーをかけろ！」しかし本国（ドイツ）にも在庫がない！「なに～！納期は未定・・・」（ガク）。こうなると最低「一か月」以上はかかる・・・（汗）。

急いでお客様に事情を説明・・・。販売店の正規ディーラーにも確認してもダメ・・・。なんで？令和3年登録の現行モデルやで！どういうこと？？「いまEU諸国の情勢が不安定になっている状況もありまして・・・」そんなアホな・・・。「戦車でも作ってんか？」と言いたくなる。

お客様は、応急的に修理してくれて一旦納車してくれて良いから、とにかく「28日」までには納車して欲しいとのご希望・・・（困った）。

そこで、鈑金を担当していた「黒木（車体整備士）」・・・。「左側のレンズは新品が届いているので、この破損しているレンズを切断して応急的に右側のレンズに接着しようか・・・」となった。臓器移植ならぬ、「レンズ移植」・・。

ん～、このアール部分を先で切断して移植しよう・・・。

　　　

お～！形になってきた！「凄い！」これで雨が降っても水が入って来ませんわ！（黒木）

後は「研磨剤」でキズを落とす・・・。

　　　

お～！行ける、行ける！！！！。

ボディーに付けて「電気チェック」。ウインカーOK！いけるやん！

　　　

でけた！「1ｍ」ほど離れると全く分からない・・・。よしゃ！これで月曜日から先進安全装置のチェックなどをして、ＧＷまでに一旦納車出来る！そして、そのうち本国（ドイツ）から、船に揺られてテールレンズが運ばれてくるだろう。

　　　

見よ！この「黒木（鈑金：車体整備士）」の、ドヤ顔！「ま～なんですわな～、部品が無かったら無いなりに応用するのが整備士でしょ！部品がないから1カ月待って下さいは、簡単ですよね。お客様はせっかくこのＧＷはこの新型のベンツＧＬＡに乗って快適な長距離ドライブを予定していたのですから、それに応えなければ！！！！」（あっぱれ！黒木：鈑金技師）

編集後記＞：コロナが収束に向かいつつあるなか、今度はＥＵ諸国とロシアとの対立（武力行使）で更に不安定な状況が続いており、電子部品など軒並み部品が欠品（国内メーカー車も同じ）。「え？これが在庫切れ」と・・・。

でもドイツ（本国）のメルセデスに言いたい！日本での「保安部品」であるテールレンズが欠品はあかんでしょ！それも現行モデルの車で。なんか最近世の中全てがおかしくなって来ている。「皆さん！安全運転ですよ！今事故したら直ぐには修理出来ませんよ～！」（取材・文責：辰巳）