ビーテックには時折大きな損傷を受けた車が入庫してくる、あらゆる設備と優秀な技術者が在職するからこそだと思う。今回も出会い頭で左から勢いよく出てきた車と接触、危うく右に横転するところだったらしい。

幸いにして怪我人は無かった。お互いに過失割外が出ているので過失分は自分の保険を使うことになる、その時に「車両保険に入っていてよかった！」となる。最近は少額修理で保険を使うと翌年からの保険料が上がるので保険に入るメリットが薄く感じている方も多いと思うが、保険というものはそもそも少額修理で使うものではなく、支払能力を超えた時の為に使うものである。

今回入庫してきた「ミニバン」は骨格部分まで曲がってしまっているので大がかりな作業になる。前のドアと後ろのスライドドアの間にある、家でいうと「大黒柱」のような硬い柱。

この柱は強度を保つ為に途中で切断してはいけない。その為に「なんと、なんと」屋根まで取り外すことになる。

　　　

　　　

屋根が取り外された「ミニバン」はそうは見れるものではない。このような作業は、車体の特性や構造を知り尽くしていないと簡単に出来るものではない。今回担当しているのはこの道「２４年」の中堅鈑金技師「辰巳氏」。　　私（辰巳）と同姓ではあるが、親戚でもなんでもない「赤の他人」であるが私と同じく、言葉数少なく「黙々」と仕事をするタイプ・・・。（誰か笑った？）

こんなにバラバラにして元に戻るの？と問いかけると、「当たり前じゃないですか(笑)、こんな屋根なしミニバンではお客様は納得しませんよ！寸分の狂いもなく仕上げますよ！」とのこと。完成が楽しみだ。

今日は土曜日、早く終わろうや！１週間お疲れ様でした。明日はゆっくりと休んで下さい。

＜取材・文責：辰巳（ﾋﾞｰﾃｯｸニュース編集部）＞