昨今は、若者の「車離れ」が顕著に表れてきている。「車に興味がないのか？」「車に魅力を感じないのか？」とにかく就職の為に「運転免許」は一応とりにいく。AT限定免許で殆どの乗用車は乗れる時代。しかし、２０代前半の若者で自分の車を持っている者が少なくなってきている。

自動車メーカーもやっきになって問題視してはいるが、今の自動車はあまりにもハイテク化しすぎて「価格が高い」と感じる。軽自動車でも新車人気車種で120万円以上する。そこに維持する為の駐車場、ガソリン代、車検整備代、最後に保険代。クレジットで毎月支払う金額も当然高くなる。単なる移動手段として考える若者としては手がでないのではないか？また、手を出そうと思わない。

自動車メーカーも「若者用」の新車など開発はしてくれないだろうか？ハイテク機能は一切なし、最低限の安全装備は必要。しかしデザインは「斬新！」また改造パーツも色々とあり個性も出せる。価格帯も「７０万円前後」で。

それが中古車となったら、４０万円前後になる。燃費の追求も良いが今の若者がもっと車を身近に感じられ、移動手段だけではなく、乗っていて楽しい車。

車に興味の無い時代なので、当然「自動車整備士」を目指す若者も激減している。鈑金・塗装業界も同じで求人を出しても申込みがない。これは雇用する側（企業側）にも問題があるのではないか？技術者を教育していくにはコストがかかる、技術を習得した者にそれに見合う賃金を出せているか？

そんな中、ビーテックに中堅（鈑金士）が東大阪工場に入社してきた。「ビーテックで働きたい！」と強く希望してきた！給料は仕事を見て決めてもらって良い！とのこと。２か月アルバイトとして頑張って頂いたが、これが結構ガッツリやってくれる。９月より正式採用が決まったので紹介させて頂きます。

氏名「黒木　昭弘（くろき　あきひろ）３０才。」

整備歴は５年あるが、鈑金歴はまだ４年だが、殆どの仕事はこなせていく、元々「器用」なんだろう。また若いので動きが良い！元気も良い！これからの「ビーテック」を担ってくれる若手だろう！

　　　

得意分野は、部品やパネルなどの「分解・組み付け」と本人は言う、ビーテックには熟練の先輩方が近くでいつも作業をしてくれているので、分からないところがあれば直ぐに来て教えてくれる。まだまだ覚えて行かなければいけないことは「山ほどある」と、本人も色々勉強している。

来年には「自動車車体整備士」の資格や、溶接を取得して行きたいと意気込みを語る。

また、次回の「BPグランプリ」にエントリーして自分の技術が世の中にどれくらい通用するのかチャレンジしたい！と闘志を露わにしている。「頑張れ！黒木君！」会社は君を応援してるぞ！「正社員！おめでとう！」

（文責：辰巳寛一）