ビーテックニュース
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自研センターの指数調査に「ビーテック」も協力。
2018/07/11
自研センター・・・、一般の方々は聞きなれない会社である。しかし自動車修理工場では知らない人はいない位である。修理するにあたりその修理代を計算するときの指数(工数)を決めている会社である。
https://jikencenter.co.jp/ 「自研センター」で検索すればすぐにHPが出てきます。
指数(工数)とは、作業経験が3年を有する技術者の作業時間を指数(工数)というもので、例えば「時間単価が6.000円」とした場合に1時間での作業となると、「6.000円×1H=6.000円」となり、30分で出来る作業となれば「6.000円×0.5H=3.000円」で、その逆で1時間30分の作業時間なら「6.000円×1.5H=9.000円」となる。
この「0.5H」や「1H」や「1.5H」が指数(工数)となる。
見積をする時に非常に重要になってくるのがこの「指数(工数)」であり、一つの「ものさし」になっている。しかし机上だけではその正確性・整合性などを検証ができない、ましてや目まぐるしく進化をしてくる新型車。ボディーの形状は当然、次世代車両として色々な「センサー」が取り付けられており複雑化している。
今回ビーテックが協力させて頂いたのは「調色時間」の実態として協力させて頂いた。千葉県から来られた「自研センター:指数業務グループの池田様」は千葉県から、ビーテック東大阪工場の近くをビジネスホテルで宿泊。月曜日~金曜日まで毎日ビーテックに出勤、朝礼から参加。
その後は、調色を始める塗装スタッフの邪魔にならないところからそれはそれは細かいチェックをしていく。途中トイレに行った場合も時間に換算するらしい。ビーテック東大阪工場には常駐で専任塗装士が3人サポートで1人、その一人一人の作業時間(調色)を細かく記録していく。
この仕事に就いて既に30年を超えているという「池田様(自研センター)」極寒の季節を除いては殆ど全国のBP工場を訪問して作業時間の計測実態を調査しているという。
時間が空いた時は、松岡BP統括部長と「自研センター」の出されている調色以外の指数(工数)について実作業との乖離を実際の作業を診てもらいながら「ディスカッション」をしていた。
この一週間、池田様は一回も事務所に入らないで、工場の中で立ちっぱなし。工場内も30℃を超えているので結構大変な仕事である。
金曜日の昼過ぎに一連の計測が全て終わったということで今回の協力は終了したことになる。この計測時間がまた一つの「ものさし」になって、指数(工数)が決まっていくとなると計測している間「ゆっくり作業」をすると少しでも「ものさし」が長くなるのでは・・・。と単純に考えてしまいますが、この道30年もやっていると、わざとゆっくりと作業をしているなど直ぐにわかってしまう。また、1週間も仕事を遅らせるなど出来るものでもないので実際の作業時間となってしまう。池田様、月曜日~金曜日までお疲れ様でした、また色々な情報をありがとうございました。
<編集後記>
「お支払いを頂く方」と「工賃として対価を頂戴する我々」がお互いに納得するための大変重要な「ものさし」もこうして実際に現場に入り決められていかれている・・・。お互いの多少の齟齬はあるかもしれませんが、過去全くこの「ものさし」がなかった時代は修理費用もバラバラだったそうです。「お支払する方」は当然ですが安い方が良いでしょう、しかしその基準が何処にあるのかはこの指数(工数)が非常に重要になってきます。これからもお互いが安心して修理を依頼出来るように、適正な「指数(工数)」を決めて頂きたいものです。
(取材・撮影・文責:辰巳寛一)
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